日本人配偶者ビザから永住権を取得するためのポイント
日本人と結婚して「日本人の配偶者等」の在留資格を持つ外国人の方が、永住権を取得するためには、いくつかの条件を満たす必要があります。以下に、主な要件と注意点をまとめました。
1. 実質的な婚姻生活の継続
永住申請には、実際に夫婦として生活している期間が3年以上あり、かつ引き続き1年以上日本に在留していることが求められます。単なる婚姻届の提出だけでなく、同居や共同生活の実態が重要です。別居が続いている場合や、婚姻の実態がないと判断されると、申請が認められない可能性があります。
2. 最長の在留期間を有していること
現在の在留資格で、**最長の在留期間(通常は5年)**が付与されていることが望ましいとされています。ただし、3年以上の在留期間があれば申請可能とされる場合もあります。
3. 安定した収入または資産の保持
申請者または配偶者が、安定した収入や資産を有していることが求められます。具体的な金額は明示されていませんが、一般的には年収300万円以上が目安とされています。扶養家族がいる場合は、1人あたり追加で70万〜80万円程度の収入が必要とされることがあります。
4. 公的義務の適切な履行
税金や社会保険料、年金などの公的義務を適切に履行していることが重要です。未納や滞納がある場合、申請が認められない可能性があります。
5. 素行が善良であること
過去に重大な違反行為や犯罪歴がないことが求められます。軽微な交通違反でも、繰り返し発生している場合は注意が必要です。
6. 出国履歴の確認
申請前の出国履歴も審査対象となります。1回の出国が90日以上、または年間で合計180日以上の出国がある場合、継続的な在留とみなされない可能性があります。
これらの要件を満たしているかどうかを確認し、必要な書類を準備することが、永住申請の成功につながります。申請手続きや要件について不明な点がある場合は、専門家に相談することをおすすめします。